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スパイ映画は大抵、独特の暗い雰囲気があります。ブダペストはこの何十年もの間に数多くのスパイ映画の舞台となっていますが、これは単なる偶然ではありません。ハンガリーの首都には時が刻まれ、時代遅れとなり老朽化した状態からゆっくりと朽ちている無数の歴史的建物があります。これらの場所は、第二次世界大戦で敗北した後の東ヨーロッパの色褪せた威厳を持っています。ハンガリーの歴史において重要な時期と言える冷戦時代の1956年の革命の折に、市内中心部の多くの建物には弾丸の傷跡が多く残りました。ソビエトの雰囲気は今でも街のあちこちに手つかずで放置されています。これらの不気味な場所が演出に真実味を出すのは、それらのデザインや素材などが本物だからです。倉庫や美術館、中庭、屋根、放置された軍事施設などは冷戦映画には理想的と言えます。ブダペストは、スパイ・ゲーム(2001)、アイ・スパイ(2002)、裏切りのサーカス(2011)、SPY/スパイ(2015)、アトミック・ブロンド(2017)、レッド・スパロー(2018)などのスパイ映画の撮影地となりました。




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