ブダペスト国立西洋美術館は英雄広場に面しており、広場を挟んで向かい側にはブダペスト現代美術館があります。この美術館は1906年にフランツ・ヨーゼフ一世によって落成されました。建築様式は折衷的で、外観は新古典主義様式、内観はネオ・ルネッサンス様式となっています。当時はハンガリー貴族や聖職者たちによるコレクションのみを展示していましたが、今日ではラファエロ、レオナルド、レンブラントやモネといった大画家の作品も展示されています。幅広い階段は、古代ギリシャの建物に似た12本の巨大な新古典主義様式の柱によって縁取られた入り口に通じており、上部にはレリーフが施されたティンパヌムが位置しています。内部の部屋やホールの多くは古風な柱や大理石の床が印象的な雄大な空間となっています。