ハンガリーの定番ロケ地
エステルハージ邸
広大なロココ様式の邸宅と素晴らしい庭園
最終更新日: 2020年07月21日
オーストリアとの国境近くのフェルテードにたたずむエステルハージ邸は、莫大な富を有する大貴族エステルハージ家によって建築され、18世紀後半には現在の姿となりました。この宮殿は、名高い作曲家ヨーゼフ・ハイドンのおかげで、当時の音楽文化の発展に大きな役割を果たしました。ハイドンは約20年を宮廷楽長として過ごし、交響曲や弦楽四重奏曲を初めとする数々の不朽の名作を作曲しました。特に、「告別」の通り名で知られる交響曲第45番は、楽団員の帰宅をエステルハージ侯に認めるさせるために書かれたというエピソードからも大変有名です。代々のエステルハージ侯は様々な芸術の気前のいいパトロンであったため、この壮麗なロココ様式の邸宅はハンガリーの重要な文化的中心地のひとつになりました。そして、この邸宅はハンガリーのベルサイユと呼ばれるようになりました。18世紀から19世紀の間、エステルハージ家は、126室もの部屋を持つ、ヨーロッパで最も大きなロココ様式の邸宅の1つで豪華な夜会を開き、一度に数百人にも及ぶ客人をもてなしました。これまでに、建物の一部は火災で消失してしまいましたが、現在、多くの部分の再建、修復が行われています。
1994年の映画「Mesmer」では、18世紀のウィーンの宮殿としてアラン・リックマンがここで演じ、ジェラール・ドパルデュー、ジョン・マルコビッチ、クリスチャン・クラヴィエが共演した2002年のテレビシリーズ「キング・オブ・キングス」では、ナポレオン時代のフランスの宮殿の役割を果たしました。私たちProgressive Productionsも何度もこの邸宅へ足を運んでいます。最近ではここでルイフィリップのキャンペーン写真の撮影をプロデュースしました。