最高のロケ地: オーストリア
カフェ・ツェントラル
世紀の変わり目のウィーンを象徴するカフェ
最終更新日: 2020年05月09日
カフェ・ツェントラルはウィーンで最も象徴的なカフェの一つです。創業140年、重ねた月日による歴史の味わいを感じることができるでしょう。この建物は、竣工後20年ほどはオーストリアの中央銀行として使われ、一階では株式取引が行われていましたが、1876年には移転し、代わりにカフェがオープンしました。このカフェはすぐにウィーンの賑やかなカフェ文化の中心地となりました。20世紀初頭、このカフェにはジークムント・フロイトやフランツ・カフカといった文化人だけではなく、アドルフ・ヒトラーやウラジーミル・レーニンとのように、後に政治家として名を残す人々もこのカフェに足繁く通いました。当時、このカフェの2階には多くのチェスプレイヤーが集っていたため、「チェスの学校」というあだ名でも親しまれていました。このカフェは第二次世界大戦後に廃業しましたが、1980年代に再開しています。今日では、オーストリアの首都ウィーンの人気名所となっています。建物全体は極めて豪華な造りになっており、特に各階の天井は極めて高くなっています。2階には船首の形をした、装飾された舞踏室があります。内部では、今もなおオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世、そして皇妃エリザベトの肖像画を見ることができるでしょう。天井は数多くの美しく装飾されたアーチからなっています。カフェ・ツェントラルは多くの小さな丸テーブル、窓際のボックス席、そして簡素ながらも洗練されたシャンデリアを持つ典型的なヨーロッパのカフェです。大きな窓はこのカフェを自然光で満たし、また訪問客に街中心部の通りの快適な眺めを提供しています。
本質的にウィーンの映画、2006年の「クリムト」は世紀の変わり目のアール・ヌーヴォーの世界を舞台とし、そのシーンのいくつかはこのカフェで撮影されました。私たちProgressiveも、2014年にAPTのCM「Unforgettable」 をここで撮影しました。