ペーチ

ペーチはハンガリーにおいてブダペストと共に最も重要な都市のひとつであり、また最もきらびやかな街です。その多彩な歴史は古代ローマ時代まで遡り、以来文化のるつぼとして何世紀にもわたって栄えてきました。ここではローマ時代、オスマントルコ時代、そして現代に至るまでの様々な様式の建築を街のあちこちで見ることができます。街の中心部に入れば可愛らしい街並みや壮大な広場が現れ、色彩豊かな建物はペーチを更に魅力的な街にしています。最も重要な産業は陶器で世界的に有名なジョルナイで、国内でもアール・ヌーボー様式のあちこちの建物の屋根や外装、内装に施されています。2010年にペーチは欧州文化首都に選ばれ、そのため古い陶器工場は改築されてイベントセンターとなり、その他にも街に新しく最先端のコンサートホールなどが建てられました。ハンガリー南部の緩やかな山岳地帯に位置するこの街の周囲にはブドウ畑が広がり、温暖な地中海気候と相まってとてもユニークな魅力があります。