パリに扮するブダペスト

膨大な数の映画がブダペストでパリの替え玉として撮影されていますが、これはハンガリーの首都が歴史ある建物で満ちているためで、驚くことではありません。実際、ブダペストはここ数十年にわたり近代化されていないので、もはや今日のパリよりもパリらしいと言えるかも知れません。ここには魅力的で壮大な通り、美しい歴史的建造物、魅力的なカフェ、荘厳な鉄とガラスの駅、高層ビルが織りなす景観があります。市内中心部には、顕著にヨーロッパの雰囲気を感じさせる無数のアパートメントがあります。スティーヴン・スピルバーグの映画「ミュンヘン」では、ブダペストの通りはパリの歴史的なシーンに使われ、ロバート・パティンソン主演の「ベラミ 愛を弄ぶ男」でもパリの街として撮影が行われました。また、ローワン・アトキンソン主演の英国テレビシリーズ「メグレ警視」、2017年のスパイ映画「アトミック・ブロンド」、セレナ・ゴメス主演の「モンテカルロ」なども同様にブダペストを現在と過去のパリとして描いています。